花も花なれ

散りぬべき 時知りてこそ

戯言

正直にわからないと言えたら人生どれだけ楽なんだろう。Sサイズで予約した白衣はMサイズで届きました。試着会は月曜に延期。明日はいよいよあの人に会える日。早く給料が欲しい。ミルクティが飲みたい、過食したい。先月より2万も低い夢を見た。ロビーが整髪料臭い。死ねばいいのに。今日も自分の運転に酔うんだと思う。切実に彼氏が欲しい。誰に何も言われたくない、私は私の好きな人に好きだと言いたい。

今日のカショオ予定

頭がいたい、ぐわんぐわんする。頭が、頭が、頭が。今日も生きてた。普通に学校に行って、人に酔い、満員電車はやっぱり苦手だと思った。日差しの強さに多少、いやかなり苛ついて、日焼け止めはたっぷり塗っていたけれど。

こうして今自動車学校に来ている。昨日届いたヤフオクのパーカーに商札が付いていなかったか不安な気持ちを抱えて。甘いものが食べたい。帰ったらカショオだろうか。母親にはもうぜんぶバレた。

どうせカショオをするのはわかりきったことなのに、マヨネーズには南蛮を混ぜてしまった。吐くとき喉が熱く痛いのに。帰りはセブンに寄ろうか、或いは。

過食をして、吐いているとき「吐ききれなかったらどうしよう」という訳のわからない不安に襲われる。だったら最初から過食するな、と我ながら思う。でも、やめられないのだ。今日は絶対アイスを食べよう。そう決めて私は下手くそな運転をするのだ。

妄想癖と押し付け

本当は好きな人と結ばれたい。夏場の暑い夜に2人でコンビニにアイス買いに行ったりして。あの人はきっとセブンスターとキリンビールを買う。私にお金は出させてくれなくて、だらだらと彼の家に帰って、部屋に入って私はアイスを食べる。彼は500mlの缶ビールを空ける。ちょっとくっ付いたら暑いと言いながらにやけてて、私は彼にひっ付きながらモヒートをビンごと飲む。可愛げのない。少し酔って、彼は強いから素面でタバコでも吸ってて、口寂しくなってキスをしたい。苦くて。舌を入れたら一瞬拒まれて、火を消して。それからベッドに胡座をかいて、おいでって言ってくれる。彼はきっと、きっと、彼はきっと。それから勢いをつけて抱きついた私をあやすように抱きながら、2本目のビールを空ける。少しぬるくなったそれに、口をつける。でもそれは私のプレモルだから、私の、と言いかけたらまたキスをされる。キスをしながら缶はガラステーブルに置くだろう。ビール味の苦いキス。私は、嫌いとひとこと呟きながら、彼の首筋に顔を埋めるのだ。好き、好き、この匂いが、体温が、私を抱きしめてあやすようなこの腕が、全部好きだ、と思いながら。

身辺整理

でも死ぬにはバイトをちゃんと辞めないと迷惑がかかるし、あれもこれも食べていないし、行きたいところは実は特に無くて。強いて言うなら京都とか。でも、別に行かなくてもいいや。好きなもの買い込んで毎日カショオしてたいし、街のオシャレなビュッフェでたらふく食べた後に吐いてお好み焼き屋さんにでも入りたいし。

また私は

そして私は老いてゆく、衰えゆく。何も知らないまま歳月が過ぎ、気が付いた頃には君はもう居ないのだろう。当たり前の日常は今年限り。また私は勇気も出せず心も開けず、独りで生きていく気がしてならない。寂しがっているくせに、素直になれずに目先のことに捉われて、そして誰もいなくなる。好きな人は通り風のように私とすれ違い進んでいってしまう気がする。でも、今好きな人に甘えてしまっている部分はある、過度な期待をしている部分は少なからずあると思う。結局私は、口座から全ての金を引き出し、食べたいものを全て食べ吐いて、一番好きな服を着て、行きたいところに行ってから死にたいのだ。生きたくないのだ。